【急速に社会問題化する老齢介護】
【急速に社会問題化する老齢介護】
急激に少子高齢化が進んでいる日本において、少子化以上に深刻となっているのが老齢介護ではないでしょうか。
老々介護などとも称されますが、高齢者が介護を必要とする別の高齢者を介護するというものです。
核家族化もそれに拍車を掛けているようです。
老齢介護は、基本的には高齢の夫婦間の介護(特に妻による夫の介護)が多いと思われますが、
長寿国の日本ですので、80代以上の父母を60代以上の子供が介護するような場合もかなり増えているようです。
最低限介護を出来る状態にあるとは言え、当然高齢者ですから、体力、精神力共に若年層と比較して厳しいものがあり、
介護していた本人も要介護となったり、或いはうつ病のような形になったり、
極端な場合には、心中や殺人のような最悪の状況に陥る場合もあります。
当然、老齢介護の代替として、介護付き老人ホーム入居や介護保険でのヘルパーなどの利用も考えられますが、
老人ホームは空きがなく、経済的もしくは家庭に他人を入れたくないなどの理由から、
ヘルパーなどの利用を希望しない家庭も多いため、根本的な解決には至っていません。
そのような場合には、現状デイサービスやショートステイにより、
一時的な介護からの解放が応急処置的な対応として考えられますが、
最悪の状況になる前に、地域包括支援センターなどで具体的に相談することが必要不可欠でしょう。