【面接のコツ⑤】短所を聞かれたら
【面接のコツ⑤】短所を聞かれたら
介護業界だけでなく、あらゆる業種の転職や就職の際の面接で、
短所について聞かれた場合、どう答えてよいか困ってしまう人が多いようです。
確かに、短所ということは、採用判断においてマイナスの要素となり得ますから、
「そのまま正直に答えてしまった場合、面接の担当者にどう思われるだろうか」と言う不安がつきまといますし、
人間である以上、短所がないと言うわけにもいきません。なかなか難しいところです。
ただ、面接担当者がこの質問をする場合は、短所の内容自体を聞きたいというよりは、
誠実度合い、自己分析力、問題解決力を確かめたいという考えが強いということに注意する必要があります。
以下に詳しく説明いたします。
◯誠実度合い
介護は被介護者への接客業と言えますし、当然組織の中では、同僚や上司との関係もあります。
信用出来ない人間は採用したくないというのは当然のことです。
余りに都合の良い話や美辞麗句ばかり主張する人間は、むしろ胡散臭いと思われてしまいます。
つまり、ある程度正直に、自分の短所について話すということは、むしろ好印象を与える場合が多いと考えてよいでしょう。
但し、介護業界への転職ですから、特に介護に支障となるような、
「気が短い」、「飽きっぽい」、「せっかち」と言ったような類の短所を答える場合には、注意が必要となります。
身体が不自由だったり、すぐに動けない被介護者へのサービスがメインだからです。
ですから、このような短所を答える場合には、やや表現を「抑えめ」にしつつ、
後述の問題解決力に絡めて、どう克服しているかを具体的に説明することを重視しましょう。
◯自己分析力
介護職に限らず、社会に出れば、客観性が必要になります。
「自分が人からどう見られているのか」、「自分はどういう人間なのか」を冷静に分析出来る、
自己分析力が無ければ、社会人として成立しません。その能力があるかどうかも問われています
◯問題解決力
短所をそのままにせず、どうやって克服しているかという能力は、仕事においての課題や問題が見つかった場合に、どう解決するかにもつながります。
自分の短所を具体的に克服した経験や方法を語ることで、問題解決力を示すことが出来ます。
以上のようなポイントを理解して回答すれば、概ね短所をそのまま答えて問題ないと言えます。
ただ、一見短所と思われるようなことも、場合によっては長所となる可能性があることにも着目しておきましょう。
例えば、「行動がゆっくりしている」と言ったタイプは、介護職にはむしろ長所となる要素です。
意図して答える必要はありませんが、自分の短所が場合によっては長所にもなるという点は、事前に考慮しておいて損はありません。